おう!
ギルド職員のトムだ。
最近は、初心者向けの講習会も担当してる。
だいたいの冒険者は、近接となると剣士、拳闘士、なんかが多いな。
ただ、こんな世界もあるっていうのを紹介しておきたい。
意外と知られてないが、踊り子っていうのは、
その表現力と魔力の相乗効果で、場の雰囲気を変えるスペシャリストといえるわけだ。
支援系の職業、商業面での能力、どれも高いポテンシャルを持っているが、
近接戦闘でも十分に立ち回れるポテンシャルを持っていることを紹介したい。
柔軟性と高い身体能力
現代社会でも十分戦えるポテンシャルがうかがえる一枚だ。
敵をせん滅したあとで、モンスターがすべて消えた後で、
ガランとしているが、いわゆる満車(モンスターハウス)をこなした後の一枚だな。
踊り子としての基本の型
空手、拳闘、カンフー、それぞれの特色に関して、
その柔軟性、剛性を合わせた動きが可能だ!
ポテンシャルを十分に生かした動きがこれだ
「前蹴り上げ」からの残心
これは、単純な型ではない!
いいか、写真の左側から右側への瞬動後の一枚だ。
カメラの性能を超えた動き。これぞ真骨頂といえよう。
【動きの解説】
①前蹴り上げにより、敵を真上に打ち上げる。
②蹴り上げ後の背後への警戒
③背後に構えた手は、手刀(しゅとう)の構え。
手刀により、上空から落ちてきた敵に対し、そのまま前に踏み出し、
両手で突くまたは、片手で突く、どちらでも対応できる。
また、背後からの攻撃に対して、即ターン、防御または突きで対応する。
以上の動きを兼ねた残心。
完璧である。
補足するなら
左足首を伸ばしたことにより、
より右足の突き上げを加速していることも忘れてはいけないぞ。
回避からの前蹴り
涙が出てくる。。
美しすぎる。。
回避とカウンター攻撃の美といっていいだろう。
【動きの解説】
①上半身をそらすことで、回避。
上段、または中段に対する攻撃に対して、
ここまでのギリギリの回避は、上級者レベルの技能が必須だ。
傍目にわかりずらいが、心眼を発動している。
目を閉じていることからわかるだろう。
心眼を発動するまでもなく、体現することも可能だが、
今回は華麗な体の使い方を披露してもらった。
上半身については、柔軟性を生かした『柔の型』だな。
②回避後のカウンター
腰の入った素晴らしい前蹴りだ。
腰からつま先までが一直線となり、筋肉を固めることで
威力の倍加ができている。
筋肉を硬直させることで、攻撃に合わせて、
防御力を高めている「剛の型」ともいえる。
ぜひ、参考にしてほしい。
補足するなら
ここでも、左手に注目してほしい。
左足をそのまま踏み込み、左手による掌底または、手刀による突き、
どちらにも対応できるニュートラルな握り。
上級者ゆえの、構えといえる。
後ろ蹴り流し目
ちょーキュート!
ドキドキさせられる、プリンセス流し目だな。
デバフ効果をもった視線により、後ろ蹴りに対する敵以外に対して
けん制することを意識した型だ。
バフ能力がなくても、視線の使い方が重要だと教えてくれる一枚だ。
ストリートや、ダンジョンで多数との闘いを想定した型となり、
右手、左手も左右に対してのけん制を行っている。
前述した「回避からの前蹴り」同様、ニュートラルな握りが体現できている。
美しい。。
前膝蹴り、後ろ肘
これも、多数を相手取った際の型だ。
【動きの解説】
①前方への前膝蹴り。
金的にはいれば最高だな。相手は動きが取れなくなる
右足、左足のつま先が伸びることで、より膝を前に出す威力があがる。
ここに、腰をいれることで、一撃の重さが変わるからよく練習してほしい。
②後ろ肘
肘を後ろに引く際、ただ後ろに引くだけでも良いが、
後方の確認、けん制と合わせ、肘の動きに合わせて頭を動かすことで
より肘の可動域が上がる。
肘が相手のミゾオチに突き刺さるというわけだ!
これも、美しい。。
飛び蹴り
集大成だ。
空中戦ほど、体幹がぶれやすく、隙を作りやすい。
全方位へのけん制、柔の型、豪の型、手刀、前蹴り、足先。
どれをとっても完璧だ。
さすが、上級冒険者。
ギルド職員のつぶやき
どうだった?
踊り子もいいもんだろ?
その動きすべてに、武の美が表現されている。
俺は感動した。
筋肉の躍動、技の切れ。
最高だよ。
現代世界では、「バレリーナ」とも呼ばれているらしいが、
40歳、50歳を超えた人たちも、あこがれとともに訓練している
ときくからな。
いくつになっても、鍛えることをなまけちゃいけねぇ。
じゃあ、今日はここまでだ。
マッソー、ザ、マッソー!グッドパワー、ナイスパワー!
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